計画地は名古屋市内にありながら、豊かな緑に包まれた翠松園。
この地域には雑木林が多く残っており、敷地内外の緑が緩やかにつながるような建築を目指して設計を進めました。
建物だけが主張するのではなく、緑の中にそっと溶け込むよう外観の高さを抑え、周辺と調和した街並みの一部となるようなデザインとしています。
敷地に元々存在した高低差を活かし、芝の小山や雑木による目隠しを設けることで、周辺環境に違和感なく溶け込みながらも、適度なプライバシーを確保しました。これらの外構要素は、時間とともに成長し、5年後、10年後にはさらに豊かな住環境に育ってくれることを期待しています。
建物名称は、「翠松園」から着想を得て、「翠」→「カワセミ」→「青緑色」→「BLUE GREEN」と展開。
周辺に川はないものの、多様な野鳥や昆虫が訪れるような、生態系に開かれた庭と建築を目指しました。

翠松園の家(スイショウエンノイエ) / BLUE GREEN(ブルーグリ-ン)
敷地面積:147坪
延床面積:57坪
設計期間:2021/09~2023/06
施工期間:2023/06~2024/01
設計/施工:空間建築-傳


土地探しから携わった、猫を中心に考えた住まいの計画。
プランは住まいの中心に大きな中庭を設け、LDKの南側の窓は高窓にすることで、光と風を室内に招き入れつつ、外からの視線が気にならない空間となるように考えました。
高窓の窓台は、猫が外を眺めながらくつろげるように、通常の倍以上の広さを確保。窓の外には近隣の大きな樹木が見え、そこへ飛んでくる鳥を猫が眺める姿を想像しながら設計しています。
家の中はキャットウォークでつながり、リビングから個室まで自由に歩き回れる計画に。
壁のあちこちには、まるでアニメに出てくるような可愛らしい出入り口を設け、猫が扉を気にせず気ままに行き来できるよう工夫しています。(アニメ内ではネズミが出入りしていますが、笑)
猫も人も互いのびのびと心地よく過ごせる住まい。愛猫と共生する生活の理想を詰め込んだ空間となりました。

神ケ谷町の平屋(カミガヤノヒラヤ)
敷地面積:315坪
延床面積:36坪
設計期間:2024/04~2025/03
施工期間:2025/04~2025/10
設計/施工:空間建築-傳


広大な敷地における計画。
道路側には駐車場の仕切りとしてだけでなく、意匠性や目隠し、防音の役割も兼ねたコンクリート打ちっ放しの壁を設けました。
LDKは庭側に大きな開口部がありますが、この壁が目隠しとなり、周囲の視線を気にせずに光や風をたっぷり取り込むことができます。
ベンチ状の出窓は座るだけでなく、横になってくつろぐこともできる設計。庭を眺めながら横になることができるこのベンチは、自然と家族が集まる場所に。
サーフィンが趣味のクライアントのために、屋根は波のトンネルをイメージした勾配のあるデザインとしました。建物の名称は、チューブライディングで有名なハワイの「パイプライン」にちなんで名付けています。

高松の平屋(タカマツノヒラヤ) / PIPELINE(パイプライン)
敷地面積:313坪
延床面積:35坪
設計期間:2023/03~2023/11
施工期間:2023/12~2024/07
設計/施工:空間建築-傳


やや角度のついた、正方形ではない敷地での計画。
その特性を活かしながら、住まいの快適さも大切にしたいと思い、空間にそれぞれ意味のある「角度」を取り入れました。
リビングは隣家の窓と正対しないよう、8°の角度をつけて配置。これにより、視線をずらしながら開放的な雰囲気を確保しています。
また、ガレージには12°の角度を設け、敷地と道路の間にできる余白をうまく取り込みました。
内装には、構造用合板と梁をそのまま見せたラフな天井、外壁と同じガルバリウム鋼板を使った内壁、そしてモールテックス仕上げのキッチンなど、少しラフで質感を楽しめる素材を採用。シンプルで無骨ながら、どこか温かみのある空間となっています。
リビングの横には、静かにこもれるヌックを配置。壁一面の大きな本棚には、これからクライアントの好きな本たちが並び、この空間を育てていきます。
建物の名称「8+12」はそれぞれの角度から名付けましたが、クライアントの誕生日が8月12日なのはただの偶然です(笑)

田原の平屋2(タハラノヒラヤ2) / 8+12(エイト+トゥエルブ)
敷地面積:214坪
延床面積:40坪
設計期間:2022/11~2023/09
施工期間:2023/10~2024/04
設計/施工:空間建築-傳


見晴らしの良い高台に位置する敷地での住宅計画。
クライアントからいただいたのは、「落ち着いた外観」「家族が自然と集まるリビング」、そして「室内から地元の打ち上げ花火を楽しみたい」という3つのリクエストでした。
建物は2階建てでありながら、大屋根を活かしたボリューム構成とし、勾配の取り方や軒の出の寸法にも配慮することで、平屋のような落ち着きを感じさせる外観を目指しました。
内部は、家族の集まるリビングに加え、坪庭やハンモックが楽しめるデッキスペースなどを計画。外と内の境界が曖昧になるような、開放感のある構成としました。
さらに、花火を楽しむための特別な場所として、2階には桟敷席のようなセカンドリビングを計画。
竣工した翌年の夏、クライアントから「地元の花火はもちろん、他の町の花火まで楽しめました」と嬉しい報告をいただきました。
この住まいが、家族の思い出とともに、季節の風景を楽しむ場所になっていることを、とても嬉しく思います。

御油の家3(ゴユノイエ3) / 桟敷の棲処(サジキノスミカ)
敷地面積:69坪
延床面積:40坪
設計期間:2022/08~2023/08
施工期間:2023/08~2024/02
設計/施工:空間建築-傳


駅近くの防火地域に建つ鉄骨造3階建ての住宅です。
敷地は駅に近い利便性の高いエリアに位置する一方で、敷地面積が限られており、隣接建物との距離も詰まっています。そのため、外部とのつながりや通風・採光を確保するための工夫が求められました。
この住宅では、1階を駐車スペースとし、2階にLDKと庭の代わりとなる中庭型のデッキバルコニーを配置。中庭型のプランとすることで大きな開口部を確保し、都市部にありながらも光や風を感じられる開放的な空間を実現しています。
LDKは、ガラス張りの階段室、コンクリート打ち放しの壁、ステンレスのキッチンなど、クライアントの好きな要素を集めた空間。
3階には寝室や子供部屋といったプライベートな空間を配置し、生活の動線の中心に位置する2階のLDKが、自然と家族が集まる場となるよう計画しました。
木造の案件が多い私たちですが、今回は防火地域であること、3階建てであること、1階をオープンな駐車空間とする必要があったことなどから鉄骨造を選択。都市型住宅としての機能性とクライアントの個性を両立させた住まいとなっています。

豊橋の家3(トヨハシノイエ3) / vertical house(バーチカルハウス)
敷地面積:40坪
延床面積:59坪
設計期間:2021/08~2022/11
施工期間:2022/12~2023/10
設計/施工:空間建築-傳


48坪の敷地に、60坪以上の住宅を建てる計画。
ガレージなどの要望があり、LDKを1階に置くと庭が確保できず、窓の開口位置も制約されるため、プランはLDKを2階に配置するところからスタートさせました。
2階には、庭の代わりとなるバルコニーを活用したウッドデッキの中庭を設け、光や風を取り込みます。LDKにはウッドデッキと一体化したベンチを配置し、視覚的に室内と外部をつなぐだけでなく、腰掛けたり、ゴロリと寝転がったりと、実用的な居場所としても機能させています。
室内の仕上げには複数の色を取り入れ、場所ごとにさりげなく表情を変えながら、日々の生活に彩りを添える住まいとまるよう計画しました。

豊橋の家2(トヨハシノイエ2) / イロドリノイエ
敷地面積:48坪
延床面積:63坪
設計期間:2021/06~2022/10
施工期間:2022/11~2023/06
設計/施工:空間建築-傳


高低差のある敷地に建つこの住宅。
一般的には擁壁を設けて地盤を整え、道路や隣地の高さに合わせて計画することが多いですが、今回は敷地の形状を素直に受け入れ、建物の床を段階的にずらしながら、地形に寄り添う計画としました。
ガレージから玄関、リビング、DK、そしてフリースペースへと、それぞれの空間がレベル差をもって連なり、5層の床が敷地の高低差をやわらかく吸収しています。
スキップフロアによって生まれる上下のつながりは、部屋と部屋の距離感を縮めてくれ、家族をつなげてくれるやさしい空間構成となっています。
地形の個性を受け入れながらも、家族のつながりを育む、やさしい住まいとなりました。

北新町の家(キタシンチョウノイエ) / 5F+F(ファイブフロアープラスエフ)
敷地面積:72坪
延床面積:37坪
設計期間:2021/06~2022/06
施工期間:2022/07~2022/12
設計/施工:空間建築-傳


交通量の多い道路に面した敷地での計画。そこで車からの視線や音を遮るよう、建物と道路の間に壁を設ける所からプランをスタートさせました。
庭の大きさは、キャンプが好きなクライアントご夫婦が自宅でもテントを張ることができるよう、使っているテントのサイズから決定。これでいつでも自宅キャンプを楽しむことが出来ます。
薪ストーブのあるリビングは、一部を薪や灰の管理が楽な土間とし、室内と屋外をつないでくれる空間にしました。
外にはガレージと中庭、リビングには土間と薪ストーブ。他にもオーダーキッチンや平屋など、みんなの大好きがいっぱい詰まった建物となりました。

東幡豆の平屋(ヒガシハズノヒラヤ) / GARAGE CAMP(ガレージキャンプ)
敷地面積:103坪
延床面積:41坪
設計期間:2020/05~2021/12
施工期間:2022/01~2022/07
設計/施工:空間建築-傳


車やバイクを愛するオーナー、そして英国の名車Velocetteのために設計されたこのガレージです。
Velocetteの持つ伝統とクラフトマンシップに敬意を払いながら、現代的な美意識で再解釈されたこのガレージは、「保管する場所」ではなく「物語を育てる場所」。ここで過ごす時間そのものが、愛車との関係をより深く、豊かなものへと変えていきます。
コーヒーを片手にマシンを眺めるひととき、エンジンの鼓動に耳を澄ます時間――そのすべてが、この空間の中で完結します。

前田のガレージ(マエダノガレージ)
敷地面積:65坪
延床面積:18坪
設計期間:2019/09~2020/02
施工期間:2020/03~2020/06
設計/施工:空間建築-傳


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