SRC造マンションのリノベーション。
広いバルコニーと、公園の緑を望む心地よい眺望に惹かれて選ばれた中古マンション。
新しさよりも経年変化の味わいを大切にしたいというご要望だったため、最初に既存の仕上げを取り払い、建物本来の躯体をあらわにするところから計画をスタートしました。
33年の時を経て初めて姿を見せた躯体は、想像以上に美しく、力強さを持つ存在でした。
そこで天井や梁、壁など、33年前に作られた躯体をそのまま活かし、躯体の持つ質感が空間に独特の深みを与える計画に。
ダイニングのベンチからは、窓の向こうに広がる公園の緑が一望でき、季節の移ろいを暮らしの中で感じられる場所となっています。
古さを隠すのではなく、時間の痕跡を受け入れることから生まれた空間。
年月とともに深まる素材の味わいと、変わらない眺めの心地よさ。
このリノベーションは、過去と現在を穏やかに繋ぐ、新しい住まいのかたちとなりました。

上野のリノベーション(ウエノリノベーション) / Ma.re23(エムエーリノベーション23)
延床面積:23坪
設計期間:2022/07~2022/12
施工期間:2023/01~2023/05
設計/施工:空間建築-傳


yau

yau(ヤウ)
敷地面積:-坪
延床面積:22坪
設計期間:2024/03~2024/06
施工期間:2024/06~2024/09
設計/施工:空間建築-傳


鉄骨造アパートの一室をフルリノベーションしたプロジェクトです。
天井・壁・床のすべてをモルタル仕上げとし、クロスでは表現できない独特の質感を活かした空間を目指しました。無機質でありながらも柔らかく光を受け止めるモルタルの表情が、空間に落ち着きと奥行きをもたらします。さらに、微細な表情の揺らぎや経年によるクラックさえも、住まい手とともに時を重ねる味わいとして捉え、経年変化を楽しめる設計としています。
木部には深みのあるウォルナット材を採用。無機質なモルタルとのコントラストにより、空間全体に上質な重厚感を与えています。
素材の力を素直に活かし、時の流れとともに味わいを深めていく。そんな、暮らしとともに成熟する住まいが完成しました。

吉美のリノベーション(キビノリノベーション) / Yo.re23(ワイオーリノベーション23)
延床面積:17坪
設計期間:2022/10~2023/04
施工期間:2023/05~2023/10
設計/施工:空間建築-傳


静岡県湖西市に建つ木造2階建ての飲食店併用住宅です。
歴史ある町で歴史ある建物の改修工事、新たなものを加えたり、ただ新しくするのではなく、建物が元々持っているポテンシャルを引き出せれば、それで十分素敵な空間になると思いました。
出来るだけ手を入れないよう計画するのは簡単に見えてなかなか難しい、、、いろいろと勉強させていただいた現場です。

RIVET(リベット)
敷地面積:62坪
延床面積:49坪
設計期間:2017/11~2018/06
施工期間:2018/07~2019/04
設計/施工:空間建築-傳


COMMON(コモン)
敷地面積:95坪
延床面積:29坪
設計期間:2012/09~2013/01
施工期間:2013/02~2013/05
設計/施工:空間建築-傳


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