鉄骨造アパートの一室をフルリノベーションしたプロジェクトです。
天井・壁・床のすべてをモルタル仕上げとし、クロスでは表現できない独特の質感を活かした空間を目指しました。無機質でありながらも柔らかく光を受け止めるモルタルの表情が、空間に落ち着きと奥行きをもたらします。さらに、微細な表情の揺らぎや経年によるクラックさえも、住まい手とともに時を重ねる味わいとして捉え、経年変化を楽しめる設計としています。
木部には深みのあるウォルナット材を採用。無機質なモルタルとのコントラストにより、空間全体に上質な重厚感を与えています。
素材の力を素直に活かし、時の流れとともに味わいを深めていく。そんな、暮らしとともに成熟する住まいが完成しました。
吉美の家(キビノイエ) / Yo.re23(ワイオーリノベーション23)
延床面積:17坪
設計期間:2022/10~2023/04
施工期間:2023/05~2023/10
設計/施工:空間建築-傳