物流事業をはじめ、人材派遣、書籍保管など多岐にわたる業務を展開する企業の本社建て替え計画。
建物は木造トラス工法により、約70坪の事務所と約60坪の倉庫(無柱)で構成されています。
外壁材は、「汚れを防ぐ」のではなく、時を重ねるごとに味わいが増していく素材を選択。一枚一枚が異なる表情を持つ外装材は、汚れすら建物の魅力として取り込むという、経年変化を楽しむ発想に基づいています。
事務所の天井には木毛セメント板を使用。視覚的に落ち着いた印象を与えるだけでなく、吸音材としても機能し、スタッフが快適に働ける環境づくりに貢献しています。また、来客を迎える応接室には、帯鋸目加工を施したオーク材を壁面に採用し、素材の質感を活かした温もりある空間に仕上げました。
様々な素材を用いながらも、建物全体が雑多な印象にならないよう、形状やディテールは極力シンプルにまとめることを意識。素材の持つ力を引き出しながら、企業の多様な活動を支える、機能的かつオリジナリティのある新社屋となることを目指しました。
問屋町の社屋(トンヤチョウノシャオク)
敷地面積:497坪
延床面積:131坪
設計期間:2024/02~2024/10
施工期間:2024/11~2025/06
設計/施工:空間建築-傳











