隣接するのは緑豊かな公園。そこで、公園の緑景をどのように住まいに取り込むかという視点からプランニングをスタートさせました。
公園で遊ぶ子どもたちの視線が生活の妨げにならないよう配慮が必要ですが、幸い敷地と公園との間に高低差があったため、中窓であれば視線を遮ることができました。
さらに、既存樹木の方向に合わせて間取りに角度を付けることで、住まいのどの場所からでも緑を望める心地よい空間となるよう計画。
樹木に合わせるだけでなく、多角形の敷地に合わせる意味もあった多角形の間取りや、家に合わせた多角形のキッチンなど、多角形がキーワードになったため、家の名前は「多角の住処」としました。
季節の変化により窓から見える風景が変わるため、さまざまな角度から風景を楽しんでもらいたい・・・そんな想いも「多角」に込められています。
西高師の家(ニシタカシノイエ) / 多角の住処(タカクノスミカ)
敷地面積:206坪
延床面積:39坪
設計期間:2020/01~2021/01
施工期間:2021/02~2021/08
設計/施工:空間建築-傳