駅近くの防火地域に建つ鉄骨造3階建ての住宅です。
敷地は駅に近い利便性の高いエリアに位置する一方で、敷地面積が限られており、隣接建物との距離も詰まっています。そのため、外部とのつながりや通風・採光を確保するための工夫が求められました。
この住宅では、1階を駐車スペースとし、2階にLDKと庭の代わりとなる中庭型のデッキバルコニーを配置。中庭型のプランとすることで大きな開口部を確保し、都市部にありながらも光や風を感じられる開放的な空間を実現しています。
LDKは、ガラス張りの階段室、コンクリート打ち放しの壁、ステンレスのキッチンなど、クライアントの好きな要素を集めた空間。
3階には寝室や子供部屋といったプライベートな空間を配置し、生活の動線の中心に位置する2階のLDKが、自然と家族が集まる場となるよう計画しました。
木造の案件が多い私たちですが、今回は防火地域であること、3階建てであること、1階をオープンな駐車空間とする必要があったことなどから鉄骨造を選択。都市型住宅としての機能性とクライアントの個性を両立させた住まいとなっています。
豊橋の家3(トヨハシノイエ3) / vertical house(バーチカルハウス)
敷地面積:40坪
延床面積:59坪
設計期間:2021/08~2022/11
施工期間:2022/12~2023/10
設計/施工:空間建築-傳