御油の家3

見晴らしの良い高台に位置する敷地での住宅計画。
クライアントからいただいたのは、「落ち着いた外観」「家族が自然と集まるリビング」、そして「室内から地元の打ち上げ花火を楽しみたい」という3つのリクエストでした。
建物は2階建てでありながら、大屋根を活かしたボリューム構成とし、勾配の取り方や軒の出の寸法にも配慮することで、平屋のような落ち着きを感じさせる外観を目指しました。
内部は、家族の集まるリビングに加え、坪庭やハンモックが楽しめるデッキスペースなどを計画。外と内の境界が曖昧になるような、開放感のある構成としました。
さらに、花火を楽しむための特別な場所として、2階には桟敷席のようなセカンドリビングを計画。
竣工した翌年の夏、クライアントから「地元の花火はもちろん、他の町の花火まで楽しめました」と嬉しい報告をいただきました。
この住まいが、家族の思い出とともに、季節の風景を楽しむ場所になっていることを、とても嬉しく思います。

御油の家3(ゴユノイエ3) / 桟敷の棲処(サジキノスミカ)
敷地面積:69坪
延床面積:40坪
設計期間:2022/08~2023/08
施工期間:2023/08~2024/02
設計/施工:空間建築-傳