計画地は名古屋市内にありながら、豊かな緑に包まれた翠松園。
この地域には雑木林が多く残っており、敷地内外の緑が緩やかにつながるような建築を目指して設計を進めました。
建物だけが主張するのではなく、緑の中にそっと溶け込むよう外観の高さを抑え、周辺と調和した街並みの一部となるようなデザインとしています。
敷地に元々存在した高低差を活かし、芝の小山や雑木による目隠しを設けることで、周辺環境に違和感なく溶け込みながらも、適度なプライバシーを確保しました。これらの外構要素は、時間とともに成長し、5年後、10年後にはさらに豊かな住環境に育ってくれることを期待しています。
建物名称は、「翠松園」から着想を得て、「翠」→「カワセミ」→「青緑色」→「BLUE GREEN」と展開。
周辺に川はないものの、多様な野鳥や昆虫が訪れるような、生態系に開かれた庭と建築を目指しました。
翠松園の家(スイショウエンノイエ) / BLUE GREEN(ブルーグリ-ン)
敷地面積:147坪
延床面積:57坪
設計期間:2021/09~2023/06
施工期間:2023/06~2024/01
設計/施工:空間建築-傳