静岡県浜松市に建つ木造2階建ての住宅です。
いくつか候補地のご連絡をいただき、土地の検討からお手伝いした物件。
いろいろ見た中で気になったのは、一般的には不利とみられる、三方を建物に囲まれた北側道路の敷地でした。
北側の風景がとても素敵な敷地だったので、この風景を活かしたらとても良い建物が建ちそうだと、クライアントに連絡したところ、クライアントも同じ思いを持っていたようで、敷地はスムーズに決まりました。
元々あった敷地の高低差はそのまま活かし、コンクリートの壁を立ち上げることによって、道路からの視線を気にすることなく、北側の風景を楽しめる計画となっています。
北向きなので暗くならないよう、北側には大きな開口を設け、南側も距離の近い隣家からの影響を受けにくい、高い位置から階段を通じ採光を確保しています。
家具が好きなクライアントだったので、直射日光の少ない北向きの間取りは、日焼けを防ぎ、家具の劣化を最小限にとどめてくれるので、そういった意味でもこの敷地で良かったのではないかと思います。
雄踏の家(ユウトウノイエ) / scenery house(シーナリーハウス)
敷地面積:67坪
延床面積:32坪
設計期間:2020/03~2021/02
施工期間:2021/03~2021/09
設計/施工:空間建築-傳